浅草のグラス専門店で、江戸切子を体験してきた
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ある夏の日のこと。
「暑い日が続くから、『涼』を感じられるマイグラスが欲しい!」と思っていたところ、「江戸切子」という体験があることを知りました。
江戸切子ってなに?
江戸切子とは、ガラスを削ってデザインを入れる技法のこと。
天保5年(1834年)からの歴史を持つ、伝統的な技法です。
職人の手作業で作られるため、買うとなるとちょっとお値段が張りそう。
浅草の「グラスファクトリー創吉」へ
江戸切子を体験したのは「グラスファクトリー 創吉」という、浅草にあるグラス専門店。
店内にはバーグラスや、切子で作ったグラスなど、高級感あふれる品がズラリ。
ちょっと手が届かない値段なので、基本は見るだけ。
それに今日はグラスを買うのではなく、グラスを作りに来ているのです。
江戸切子を実際に作ってみた
受付をすると、お店の隣にある教室に案内されました。
教室の窓から「魂」のオブジェが見えるという、とても浅草らしいロケーションです。
体験に使うのはグラインダーという機械。くるくると回転する刃を当てて、ガラスを削ります。
講師の人のお手本を見るとさっそく実践。
グラスを持つと、グラインダーに向かってぐっと押し付けます。
グラインダーから離すと、すっと細い線が刻まれていました。それはまるで星が瞬いたような鋭い輝き。
続いてグラスの底面をってみることに。
ペンで星の模様を下書きすると、下書きに沿ってグラインダーを当ててみます。
手に伝わってくるのは、ガリガリ……とガラスが削れる感覚。割れてしまわないか心配で、なかなか力を入れられませんでした。
すると講師の人が
「よっぽど無理に力を入れない限り、割れないから大丈夫ですよ」
とアドバイスしてくれたので、思い切って力を込めてみることに。
やってみると、最初よりもスムーズに彫れるようになりました。
線は引けたけど、なんか細い……
切子模様は一度では彫れず、何度も削る必要があるようです。
同じ場所を何度も削ってみると、太くて彫りが深い線が引けるようになりました。こうして底面の削りが完了。キラッと輝く星が完成。
次はグラスの側面を削る作業。サンプルを見ながら、どんなデザインを入れるかイメージします。
教室にあったのは、幾何学模様からお魚模様までさまざま。
本当はお魚模様を入れたい……けど難しそうなので、
グラスを縦に削る「葉っぱ」をデザインすることに。
マジックで下書きを入れると、あとはひたすら削るだけ。
何度も同じ場所を削り、線を太く、厚みのあるものにしていきます。
江戸切子の完成!
作業を始めて2時間後、無事に江戸切子が完成。
グラスの側面に葉っぱが舞い上がり、底には星が輝くという、自然を感じられる作品に。
切子模様は想像以上の美しさでした。
断面が光を反射するので、見る角度を変えるたび、キラキラと輝きます。
また、断面は立体感があり、まるで彫刻作品のような美しさ。
思わず「これ、本当に自分が作ったの?」と言いたくなるようなできばえです。
こちらはオレンジジュースを入れた写真。(もっと高いものを入れるべきでした…)
ただのジュースなのに、どことなく高級感が漂います。
江戸切子のグラス、本当は普段使いにする予定だったけれど、特別な時だけに使うことにしました。
江戸切子の体験料金
「グラスファクトリー創吉」の江戸切子体験は、レクチャー料・グラス代・消費税など、
すべて込みで「3,240円」。
(色ガラスを選んだり、別の形のグラスを選ぶ場合、別料金がかかる場合があります)
3,000円でそこそこの切子を買うより、自分で作っちゃったほうが断然お得なようです。
体験の感想
体験はシンプルだけど楽しくて、あっという間の2時間でした。
グラスを何度も削って線を太くする作業は、とても繊細で、じっくり集中する楽しさがあります。
最初、江戸切子の作品を見た時は「自分にも作れるかな」と思ったけれど、やってみるととても簡単でした。
最初はガラスが割れてしまわないか不安だったけど、慣れるとゴリゴリ削れるようになります。
江戸切子のデザインの入れ方は一つで、まっすぐな線を入れることしかできません。
そこにありとあらゆる工夫をして、星や葉っぱの模様を入れる。とても創造力にあふれたアートだと感じました。
店舗情報
体験料金……3,300円
アクセス
東京都台東区雷門 2丁目1-14
「浅草駅」徒歩1分
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