涼し気な音を奏でる。江戸風鈴を作ろう

みなさん「夏の音」と聞いて、どんな音をイメージしますか?
ミンミンというセミの鳴き声。どーんとお腹に響く、打ち上げ花火の音。
ザクザクかき氷を食べる声。ざぶんと打ち寄せる波の音。

わたしは夏にまつわる音が好きです。子供の頃の、楽しい夏休みの時間を思い起こすから。
中でも好きなのが風鈴の音で、りーん、りりーんという涼し気な音を聞くと、どこか郷愁を感じます。

6月のある日。わたしは一足先に夏を感じたくて「江戸風鈴作り」を体験してきました。

御徒町にある江戸風鈴の専門店へ

わたしが向かったのは、御徒町の佐竹商店街にある「篠原まるよし風鈴」。

店先には手製の風鈴が、これでもかというほど陳列されていました。

職人のまるよしさんに、風鈴作りを教わろう!

オーナーであり、江戸風鈴職人でもある「まるよし」さんに挨拶すると、
江戸風鈴作りを教わります。
まるよしさんによると、日本で江戸風鈴を作っているのお店は、今はたった2軒しかないのだとか。

江戸風鈴の作り方でしょうが、少々複雑です。
(参照サイト「江戸風鈴の作り方」http://www.sam.hi-ho.ne.jp/maruyosi/seisaku.htm
まず、まるよしさんは溶けたガラスが付いた棒に、ぷっと息を吹き込みます。

丸く膨らんだガラスに、追加で溶けたガラスを巻き取ります。
そこに息を吹いて、更にふくらませます。

ガラスに穴を開けて、もう一度膨らませたら、
最初に吹いた部分を切り落として完成。

よくわからないけど、「3回吹いて作る」
って覚えたら良いかな……?

そしてわたしの番。
まるよしさんに
「世界で一番良い風鈴を作ると念じながら吹いてください」
と言われ、ガラス棒を渡されます。

風船をふくらませるつもりで、思い切り息を吹いてみると……
パァーン!
ガラスが粉々に破裂しました。

あまりの事態に言葉も出ません。どうやら、もっと軽く吹く必要があるみたいです。
「難しいでしょ? この作業だけでも、一人前になるには3年の修行が必要なんだよ」
と、まるよしさん。

2回目のチャレンジ。さっきよりも弱めに吹いてみたものの、
ガラスはへにゃへにゃに……

4回目のチャレンジで、ようやく丸い玉を吹くことができました。
あと2回吹く作業もなんとか成功させて、どうにか風鈴を作ることに成功。

自作の風鈴に絵を描こう!

風鈴を作ったら、お次は絵付け体験です。
工房の2階にあるテーブルに付くと、水彩絵の具と筆、そして下書き用の紙をもらいました。

「風鈴は内側に絵を描いてくださいね。下絵は風鈴の表に描いて、あとで消すこともできますよ」
絵付けかぁ。なにを描こうかな……

色々迷った結果、「夏」「涼」の二文字を書くことに。
(いくら風鈴が夏の風物詩だからって、「夏」って直接書かなくても……)

最後に音を鳴らすための「振り管」を付けてもらい、江戸風鈴の完成!

風鈴の音は「りん♪りりん♪」という、軽やかで楽しそうな音色。
次はもっと凛とした音色を作れるといいな。

すべてが手作りの江戸風鈴は、同じ音色は2つとしてないそうです。
「なぜ風鈴は音が鳴るのか?」という疑問ですが、それは音が鳴るふちの部分が、ギザギザになっているから。
ふちに「振り管」がこすれることで、耳に残るようなリンリンという音がするのです。

風鈴作りに絵付けがついて、体験料金はたったの2,000円。この値段は安すぎです。

作った風鈴はお部屋に飾ろう!

風鈴は部屋の窓辺に飾りました。風が吹くと控えめにりりん、と鳴って楽しいです。

江戸風鈴作りの予約について

江戸風鈴づくりは期間限定で予約を承っています。
2019年は
3月18日~7月28日まで 
9月中旬~12月24日まで
の開催となっているので、日程をご確認の上、ご予約ください。

江戸風鈴体験申し込みフォーム
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/maruyosi/form-to-mail.3.html

体験は「風鈴に絵付けのみ」と、「風鈴作り+絵付け」
の2種類があるので、ご希望の体験を記入しましょう。

店舗情報

店舗名:篠原まるよし風鈴
公式HP:http://www.sam.hi-ho.ne.jp/maruyosi/taiken.htm
体験料金:2,000円
住所:〒110-0016 東京都台東区台東4丁目25-10
アクセス:山手線「御徒町」駅より徒歩8分
都営地下鉄・大江戸線「新御徒町」駅より徒歩1分

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