自分だけの傘がほしい!御徒町で傘を作ってみた
雨の日の必需品である傘。
日常的に使うものだけれど、安いビニール傘を使ったり、どこかに置き忘れたり、
傘に愛着がある人って、あまりいないのではないでしょうか。
せっかくならお気に入りの傘がほしい。
それなら自分で作ってみようと、マイ傘を作ってみることに。
新御徒町にある傘屋さん「ぷらすにこ」へ
傘作りを体験できる傘屋さん「ぷらすにこ」は、新御徒町の佐竹商店街にあります。
ぷらすにこ
https://plusnico.co.jp/
佐竹商店街はブティックや薬局、食堂などが並ぶ、レトロな町並み。
「ぷらすにこ」は、雨具や傘を専門に扱う、下町の傘屋さん。
店内には傘はもちろん、傘の持ち手や生地まで販売されています。
人気の商品はオーダーメイドの傘で、生地やパーツを自由に選んで作れるのだそう。
ひたすら裁縫。マイ傘作り
傘作りのスタート。
指導してくれるのは、お店の代表である北川篤さん。
元は洋傘メーカーに勤務していたのですが、中国の安価な傘が増え、国内の傘が減少していく現状に
危機感を覚え、傘職人に転身した方です。
最初の作業は、生地を選ぶところから。
ベーシックなチェック柄が目を引きましたが、せっかくのマイ傘なので、とびきり目立つやつがいいな……
ということで、真っ赤な生地を選びました。
まずは「菊座」と呼ばれる、傘のてっぺんに付けるパーツを縫います。
針仕事が苦手で、糸通しすら怪しい自分にとって、最初から難所です。
おっかなびっくりで菊座を縫うと、講師の方が菊座を傘のてっぺんに装着。
こうすることで、傘の内部が濡れなくなるのだそう。
つゆ先の縫合
続いて、「つゆ先」と呼ばれる傘の骨組みに、赤い生地を縫い付けていきます。
これもひたすら裁縫あるのみ。
特定の角度から針を通したり、数ミリの幅を縫ったり、繊細な作業が続きます。
これが学校の課題か何かだったら、誰かにやってもらうか、最悪ボイコットしているかも……
中綴じの縫合&完成
お次は「中綴じ」と呼ばれる作業。
傘の骨組みの部分と、生地を縫い付けていきます。
もちろんこれもひたすら縫うのみ。
繊細な作業が続き、目元はしぱしぱ、指先はぶるぶると震えます。
講師の人に「ここ、やってもらっても良いですか?」
と言いたくなるのをぐっとこらえ、2時間後、ようやくマイ傘が完成。
自作の傘は、パッと見では手づくりとわからないほどの完成度。
傘はちょっと小さめサイズで一人用です。
詳細をよく見ると手縫いのあとがちゃんと残っていて、
手づくりならではの味を感じます。
レトロな街歩きを満喫
体験後は街歩き。ふと、古びた食堂を発見。
すっかりホコリを被った食品サンプルが、店の歴史を感じさせます。
焼きそば(肉なし)を注文。値段は420円。
お肉がなくても焼きそばっておいしい。
小学生の時にキャンプで食べた焼きそばのような、素朴な味がしました。
傘を使う時はすぐにやってきました。
帰り道で空が暗くなったかと思うと、ポツポツと雨が降り始めたのです。
バッグから作りたての傘を取り出すと、傘を差します。
周りの人はみんな傘を差しているけれど、自作の傘を使っているのは自分だけーー
傘を差しているだけなのに、なんだか誇らしげな気持ちになりました。
店舗情報
店舗名「ぷらすにこ」
住所:〒110-0016
東京都台東区台東4-22-10
営業時間:
平日 10:00-19:00
土・日 11:00-18:30
メールアドレス: info@plusnico.co.jp
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